EverLearning!

モチベーションワークス株式会社 および 一般社団法人iOSコンソーシアム 代表理事 野本 竜哉 による、ICT機器を活用した学習の動向をレポートするブログ。ここでの投稿内容は、所属組織を代表するものではなく、あくまで個人としての情報発信となります。

(スライド入り)広尾学園にて講演させていただきました

7/18(木)、休暇を頂いて広尾学園にお邪魔し、広尾学園×iPad×ICT教育カンファレンス 2013.7 に参加してきました。
今回も公開授業の見学をさせていただいたほか、午後のカンファレンスでは15分のお時間を頂き「2012-2013 ICT教育の展開 次世代学校の創り方」と題した講演をさせていただきました。

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広尾学園の校舎(写真提供・俊英館 小池先生)

今回はちょうど、カンファレンスの数日前に電子書籍をリリースした事と、その電子書籍の内容が広尾学園さんに非常に関連が深い(180ページ中、最初のチャプタの45ページが広尾学園さんに関係)ということもあって、同学園の取り組みを中心に構成しました。
スライドの内容は以下の通りです。
当日は、200名以上の先生・教育関係社・企業関係者の方に当方の話を聞いていただくことができ、感謝しております。講演後、沢山の方にお声掛けを頂 き、直接面識が無い方からも書籍ダウンロードしましたよ!という声も頂きました。SNSの力、webの力の凄さを改めて実感しました。

今回お伝えしたかった事は、書籍の作成を通して学校にICTおよびiPadを入れる事によって起きる「化学反応」がどのようなものか、でした。

iPadの導入により同じ内容を伝えるために必要な授業時間が短縮されるという実利的な部分は押えつつ、確保された時間を使って生徒に意見を発表してもらう時間、生徒に考えてもらう時間が増え、授業の双方向性、そして生徒が「主体」となった授業が実現しやすくなる事をお伝えしました。
また、「今まで出来なかった事」ができるようになるという部分は生徒の可能性を伸ばす為にも、何よりも重要だと思っています。

また、この1年間のトレンドとしては、
1.Apple TV+Air Playを活用した無線環境でiPadの画面を教室前面のプロジェクタや電子黒板に投影することでアイデアを共有する。
2.敢えて「教えない」授業で生徒を伸ばす。必要なツールや知識にアクセスできるようにしておいて、自分たちでそれを使って学んでもらい、先生はナビゲーターに徹する。
3.ルール作りや運営を可能な範囲で生徒に任せる。先生が必ずしもスキルを持っている必要は無く、生徒達自身が考えて、自分たちにとって良い環境を作っていくことを許容することが必要。

という3点を、電子書籍の中身から抽出したエピソードをもとにお話させていただきました。
最後に、「次世代学校とは、受験+α を提供できる学校。社会や世の中が求めている力をICT等を活用し、無理なく学校の教育過程に取り込む事」であるとして、講演を締めくくりました。

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写真:1枚目は広尾学園公式HPに掲載中の写真から、2枚目は俊英館 小池先生より提供
※公式HPのブログには当日の模様が公開されています

「広尾学園×iPad×ICT教育」カンファレンス2013.7 :: 広尾学園ブログ

なお、今回は基調講演のために林信行さんがいらしており、Twitterで当方の講演を実況中継して下さいました。毎回驚きますが、要点を見事にサマライズされていらっしゃいます。そのうち流れてしまうのが惜しいので、貼っておきます。(下から上に向かって新しいツイート)

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なお、当該電子書籍は以下のURLからダウンロードできます。
当初、収容サーバが貧弱でダウンロードがなかなか出来ずご迷惑をおかけしてしまいましたが、現在はAmazon Web Service のS3 というサービスのフリー版に切り替えた結果、安定してダウンロードが出来るようになっています。

ダウンロード メインページ
[MASTER]iPad×ICT 次世代学校の創り方 -正しい活用への実践事例集-(教育・学参・受験) - iPadZine(電子書籍)


サブベージ
【Copyリンク版】iPad×ICT 次世代学校の創り方 -正しい活用への実践事例集-(教育・学参・受験) - iPadZine(電子書籍)


林さんの基調講演は勿論、公開授業およびカンファレンスの模様は別途記事として公開する予定ですので、楽しみにしていてください。