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EverLearning!

野本 竜哉 による、ICT機器を活用した学習の動向をレポートするブログ。ここでの投稿内容は、所属組織を代表するものではなく、あくまで個人としての情報発信となります。

教育ITニュースピックアップ&コメント[Vol01]

本年度も宜しくお願い致します。
さて、このブログを今後どのように活用して行こうかな、と色々と思慮を巡らせていたのですが、折角なので世の中に流れる量が多くなって来た教育IT関連のニュースを当方独自のツッコミを加えて紹介するというのを出来るだけ定期的にやってみようかなと思います。目標は週1〜隔週1くらい。
ということで、さっそく行きます。


2014/3/24
Keynoteを超えた? iPad用プレゼンアプリの新標準「ロイロノート」(要会員登録)
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1403/24/news02.html
最初から手前味噌で恐縮ですが、当方が執筆した記事です。iPadのプレゼンアプリといえば定番はKeynoteですが、学校教育現場で絶大な支持を集めているのが「ロイロノート」で、なんと幼稚園から大学まで幅広く使われています。同じアプリ内で文字、写真、動画、地図、Webページなどあらゆるものを引用したスライドを簡単作成でき、しかもWebページ検索時にはフィルタリングも自動で適用されるという安心仕様なのですが、何と言っても「操作が簡単」なのが特徴です。是非登録して読んでみて下さい。ちなみにロイロノートは日本だけでなく、米国ニューヨーク州およびメーン州の公立小中学校での実証実験にも採用されているそうです。。


2014/3/28
■【DOCOMO Innovation Village 第2期Demo Day】結果
http://www.nttdocomo-v.com/village/p1683/
一番手にプレゼンをした株式会社forEstは教育系ベンチャーの注目株です。数学や物理などの問題集を電子化してタブレットなどで身軽に持ち歩くという所までは普通ですが、電子化の際に問題に「タグ」を付け、類題を複数問題集から串刺し検索ができるのが特徴。問題を解く時には、所要時間や正否が記録され、正否状況に応じて類題が提案されたり、間違えてから一定時間(1週間など)を経過すると「もう一回解いてみない?」と提案してくるなど、電子化のメリットを最大限活かしています。こうした問題への取組みデータは出版社へフィードバックされ、より良い問題集作成に活かされるほか、ビッグデータとしての活用も期待されます。ユーザーも軽く紙縒り安価に参考書の電子版を入手できるし類題に効率よく当たれるというトリプルWINビジネスモデル。実際にこの仕組みが評価され、ダブル受賞を勝ち取っています。

2014/3/28
■日本も年内に提供開始!?:「Office for iPad」がついに登場――林信行のファーストインプレッション
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1403/28/news146.html
教育分野で好まれる傾向のあるiPadですが、今回のOfficeのiPad版が実際に年内に日本にも展開されれば非常に大きなインパクトがあります。「WordやExcelなど、今の社会に中心となっているOfficeを早期から学べる」としてWindowsタブレットの導入する学校も有るそうですが、これが日本に入ってくればハードの縛りがまたひとつなくなります。むしろ、編集など一部用途にOffice365のサブスクリプションが必要な事、その学校に対する課金方法が例えば3年分一括、入学時に清算のような柔軟な形に出来るかの方が重要になりそうです。ただ、iPad導入で先行している学校ではGoogle DocsやiWorks等無料のソリューションで充分対応出来ているという声もあり、教育現場へのWindowsタブレットの普及をどのくらい後押しするか、注目です。とはいえ、Windowsタブレットを指向する学校にとっては、この日本への展開は待ち遠しい施策になるのは間違いないでしょう。

2014/4/3 
Microsoft、9型未満のデバイスにWindows無償化を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20140403_642657.html
こちらもMicrosoft関係では大きなニュースで、1年間のOffice365無料サブスクリプション付きという点からしても上記ニュースとセットで教育分野に斬り込めそうな雰囲気があります。が、ひとつとても微妙だな…と感じる部分が画面サイズの制限。教育分野では恊働学習(他の人と一緒に学び合う)という一つのブームがあり、他人に資料を見せるシーンが多い事から画面サイズが大きいタブレットが好まれます。(当方はiPad miniの学校での大量導入事例は一部しか知りません。塾業界は結構多いのですが、これらは”個別学習”なので性質が違います) 確かに8インチサイズのWindowsタブレットはこのところ価格が手頃になってきていることもあり注目度は上がっていますので、価格に重視な学校にはマッチします。ただ、生徒の学びの体験を重視する学校は「もう一声…」と思っているかも?
参考:「iPad Air」と「iPad mini Retina」、タブレット授業のプロはどちらがお好き?
 ※生徒利用タブレットAirが良いという声で複数名、揃っています
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1401/22/news07.html (要会員登録) 

2014/4/7
■ICT×教育の力で実現する「アダプティブラーニング」
http://dentsu-ho.com/articles/985
2児の母でもあり、iSIDに勤めながら教育ITの方向性を模索している関島章江さんのインタビュー記事。関島さんはこの分野で紙と電子書籍を同時に出版出来るソリューション「Next Publishing」を活用し著書を出版されています。主婦目線と企業人目線のバランス感覚が極めて優れている方で、主張されている内容も非常に共感出来る方が多いのではないでしょうか。学校の先生としても、こうした保護者の建設的な声は嬉しいのでは。シリーズになるようなので、今後の記事にも注目です。
参考:関島 章江 (著) 日本のICT教育にもの申す! (NextPublishing) 
http://www.amazon.co.jp/日本のICT教育にもの申す-NextPublishing-関島-章江/dp/4844395947

2014/4/7
■“PDCA軽視”の学校にIT化成功は無い――玉川大学 小酒井 正和准教授 (要会員登録) 
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1404/07/news03.html
玉川大学の教育IT活用で有名な先生といえばこの小酒井准教授です。研究室の学生にiPadiPad miniを早期から渡し、「学校でITを使ってはいけない」という固定観念を打ち破るべく(?)、授業中にClicaというWebアプリを使って生徒同士にスマホiPadでどんどん発言してもらっているそうです。(大人数でも授業の進行を止めずに気軽に発言出来るのがとてもいいそうです)
「教育現場では、新しい取り組みをする際にスタートまでのプロセスが長過ぎたり、何でも一斉に始めようとしたりする傾向がある」
「多様な使い方ができるはずのIT製品であっても、教員が「自分のときはこうだった」「勉強はこういう風にやるもの」といった固定概念を持ったまま使うと、活用の幅が自ずと狭くなってしまう。」
など、痛快な文面が非常に面白い記事です。会員登録が必要ですが、登録してまで読んでも損は無い記事だと思います。

こんな感じで、少しずつコメントを添えて記事を紹介して行く活動を地道に続けられたらと思います。