EverLearning!

野本 竜哉 による、ICT機器を活用した学習の動向をレポートするブログ。ここでの投稿内容は、所属組織を代表するものではなく、あくまで個人としての情報発信となります。

MacBook Pro 13" (Late 2016) Touch Bar無しモデルを購入

手持ちの12" MacBook をリリースして、新型のMacBook Proを購入しました。

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購入したのはMacBook Pro Late 2016 (Touch Bar無しモデル)で、以下のスペックです。 

• 2.0GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.1GHz)
• 8GB 1,866MHzメモリ
• 512GB PCIeベースSSD
• バックライトキーボード (JIS)

購入はAppleオンラインストアで行いました。思ったよりオーダーから時間がかかったのですが、本日到着し、一通りの環境移行も終わったので、教育関連ブログであることは完全に忘れて(?)、簡単なレビューを書いてみようと思います。

 

<なぜこのモデルを購入したのか?>

一言で言えば「サイズ・価格・パフォーマンスのバランスが良かったから」です。

当方のMacBook歴は 初代MacBook Pro 13" Retina(2012) → 初代MacBook 12" Retina(2015) → 今回の MacBook Pro 13"なので3代目ということになります。その前はずーっとVAIOノートを使ってました。

これまでノートブックの選定基準は一貫していて、画面解像度が高く、できるだけ軽いものを選んで来ました。相応しいモデルは初代から購入して来たのですが、今回も例に漏れずモデルチェンジ直後のモデルを選ぶことになりました。

MacBookについては、本体の重さより解像度を重視しているので最初からAirは検討外。カメラが趣味なことから、画面解像度はPCにしてもケータイにしても、なるべく高品質なものを選びたかったのです。初代MacBook Pro 13” Retina を選んだのは、ほとんど使わない光学ドライブが無くなって軽量化し、画面の品質が向上したから。とはいえ、モバイルノートとしては重い部類で、結果的にMacの利用用途がブログの更新、写真の管理、記事の執筆、iBooks Authorによる電子書籍の作成、Keynoteの作成といった軽作業が多く、解像度以外のProの性能を持て余している感がありました。

そこに、Retinaディスプレイは残しつつ他をバッサリと削ぎ落とした超軽量な12" MacBook が登場したので、これぞ自分が求めていたもの!と発売直後に購入、それまで使っていたProは友人に譲り、これまでメインマシンとして使ってきました。

しかし、軽さと薄さは非常に気に入りつつも、最近はパフォーマンスに不足を感じることが増えてきました。特に、macOS Sierra になってから 4K 外部モニタ の解像度コントロールが快適なったこともあり、多数のウィンドウを同時に開いて作業したり、Parallels Desktopを使ってWindowsを並行利用するケースが増えました。そうなると、グラフィックスやCPUの処理が追いついていないようで、動作が引っかかるケースが目立ってきたのです。

 

そこで、今回は

Retina Display
・それなりのパフォーマンス
・持ち運べるレベルの重さとサイズ

という要件から、新型のMacBook Pro 13” に乗り換えることにしました。

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Touch Bar搭載の上位モデルも気になったのですが、当方はキー入力の変換の際にファンクションキーを多用すること、Touch IDによる指紋認証ログインについてはmac OS Sierraで実現したApple Watchによるログインが結構快適かつセキュアなので別に無くてもいいと感じたこと、Escキーがハード実装でないことに対する一抹の不安、搭載モデルの値段の高さなどから、Touch Bar搭載モデルは手頃な値段になって、アプリが増えてきてからでも良いのでは?と自分を言い聞かせました(笑)。

MacBookはリセールバリューか高く、購入1-2年後でも購入価格の6割くらいでも普通に買い手がつくので、次期モデル(Kaby Lake搭載?)がいい感じなら乗り換えればいいかな、くらいの感覚で今やりたいことをやるのに最適なコスパのモデルとしてこれを選んだ感じです。(1-2年後にやりたい事が変わっていればその時に考え直せば良いと)

 

<割り切ったインターフェースってどうなの?>

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前述の通り、当方はUSB-C端子が一つしかない12" MacBookをこれまで使ってきました。結論から言って、問題より利便性を多く感じていたので、新型Proでも問題ありません。USB-C端子が二つに増えただけで充分、利便性が向上しています。上位モデルはUSB-C端子が4つあるようですが、多分自分の使い方では4つも要らないでしょう。

USB-C端子の最大のメリットは、普通のUSBアダプタからの給電・充電ができることです。高価なMagSafe用のACアダプタを購入しなくても出先のiPad用の充電器から(ゆっくりではありますが)充電できますし、モバイルバッテリーでも稼働時間の延命ができるのには何度も助けられました。とはいえMagSafeの安全性と利便性がUSB給電と両立できるとしたらベストなので、現在KickStarterなどで出資を募っているUSB-C端子をMagSafe化するソリューションは使ってみたいところです。

また、SDカードスロット無いのって不便じゃ無いの?という声もネットではよく見られますが、これも当方にとっては問題になりませんでした。SDカードの用途がほぼ写真に絞られており、写真はα7sというソニーWiFi対応デジカメからPlayMemories Mobileというアプリを経由し、全て撮影後にiPhoneに転送しています。一見手間なようですが、iPhoneに一度写真が入れば、帰宅したときやWiFiが使えるときに勝手にiCloud経由でMacに同期されるので、アダプタの必要性をあまり感じないのです。どうしても急ぐ時には、iPhoneにSDカードアダプターを指して写真データを移動させるようにしています。

間にiPhoneを入れるメリットは結構多くて、SNSへの投稿はもちろん、iCloud以外のAmazon Prime Photo や Google Photos など別のクラウドへのデータアップロードや、AirDropによる他のiOSユーザーへの写真の瞬時の共有ができるなど、自分としては欠かせないステップです。イベントの写真をその日中に渡すのも簡単なので、重宝しています。

こうした事情から滅多にSDカードを直接Macに指したいことがないのですが、どうしてもという時には、USBケーブルでカメラを接続しマスストレージモードで読み書きする(つまりデジカメ本体をSDリーダーライターにする)ことで対応しています。とはいえ、12"MacBook利用時にそれをやったのは数える程でした。

こうしたUSBケーブル、USB周辺機器、そしてiPhoneの接続には通常サイズのUSBへの変換アダプタが必要なのも事実です。が、iPhoneについてもMacと接続するのは月に1回程度のフルバックアップくらいなので、一応USB-Cと通常のUSB端子を変換するアダプタは持っていルものの、ほとんど使うこと無く過ごせています。ある意味、Appleが推し進めるワイヤレス化の世界観にどっぷり浸かってしまったともいえますが(笑

とはいえ、全くアダプタがないのは不安でしょうから、ちょうど年内期限でやっているUSB-C アクセサリーのセールをうまく活用するのが良いと思います(特にUSB-C から 通常USB 変換アダプタが激安)。

www.apple.com

 

<で、新型Proはどうなのよ?>

オマエがProを選んだ理由や薀蓄はどうでもいいからProのレビューを早くしろや、という方、お待たせいたしました。ここからが新型Proのレビューです。

 

・外観

外観は12” MacBookと共通要素が多く感じますが、旧Pro 13" や Air と比べると、液晶周りの空白領域が小さくなり、高さ、幅が抑えられたのが好印象です。重さは12" を使っていた人間からすると「まだ重いな」と感じるのが正直なところですが、旧Proよりは軽く感じます。本体が小型化した分「中身が詰まっている感」があり、見た目よりは重く感じますが、それが逆に高級感にも感じられます。

なお、使ってみて感じた薄型化の最大の恩恵として「手首が痛くない」というメリットを挙げておきたいと思います。MacBook Pro シリーズはくさび形の MacBook Air や 12" MacBook と違いフラット形状なので、長時間テキスト入力をするときには「手首に本体前面の角が当たって痛い」という問題があったんです。ただ、新型Pro13" はしばらくブログ書きに使ってみた限りでは、この問題がほぼ解消されたように感じます。 


・スピーカー

音質はなかなか良いです。実は、音質については(特にウリにしているわけでも無い)12” MacBook がかなり善戦していたので、新型Pro どんなもんだろうと思っていたところですが、スピーカーを大々的にPRしているのは伊達ではなく、ノートPCとしては意外なほど低音域も頑張っていてベース音もそこそこ聞こえます。同じくスピーカーの品質をウリにしているiPad Proと同じ音楽で聞き比べてみたところ、4スピーカーだけあって音の広がりはiPad Pro に軍配が上がるものの、中低音は Macbook Pro の方が厚みがあり、全体の安定感は明らかに MacBook Pro の方が良いです。

 

 

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ちなみに、重ねて見てわかったのですが、今回の MacBook ProiPad Pro は横幅がほぼ同じなんですね。ベゼルの色が黒だったら、一見わからないかも。

 

 

・キーボード

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一方、今回ちょっと期待はずれだったのがキーボードです。タッチは明確に、12" MacBookより良くなっていて、同等のキーストロークのはずなのに新型Proの方が押し下げ感があり、底打ち感が薄れた気がします。各所でのレビューでも示されているとおり、キーの打ち心地という意味では非常に大きな進化を感じます。
ただね…、いかんせん「打鍵音がうるさい」んですよ…。購入予定の人は、店頭で実際に確かめた方がいいです。自分はタイピングスピードがそれなりに早くうるさくなりがちなのですが、従来のProや12" MacBook では入力の工夫次第で打鍵音をある程度抑えられました。しかし、新型13" Pro(15インチモデルや Touch Bar モデルが同じかどうかはまだわかりませんが)は、キーのどこをどのように押してもそれなりに「パチッ」とした高めの音がするんです。それなりのスピードで入力すると、パチパチパチツッターン!みたいに、なかなか周囲に迷惑がかかりそうな音がします。これはなんとかならんかったんだろうか…。

 

・画面

画面は確かに綺麗です。特に赤系統の色が深く、標準のmac OS Sierraの壁紙では、山脈の夕日の質感がなかなかいい感じ。ただ、12" MacBookRetina の画面に見慣れていることもあり、すごく感動するというほどではありませんでした。(Airからの移行だとたぶん感動すると思います)

12" MacBookからの移行だと、画面が大きさやデスクトップの解像度ゆえ作業領域が広いなーという感覚のほうが先に来るでしょう。また、画面の視野角は広く、使い方によっては覗き見が気になるかもしれません。

 

・パフォーマンス

いわゆるベンチマークソフトなどを使って測定したわけではありませんが、ローエンドでありながらこの新MacBook Pro のパフォーマンスは明確に良くなっています。少なくとも、当方が使っていた12" MacBook(2015) とは段違い。なぜ断言できるかというと、当方はMacを買い換える時、基本的に前の端末の環境をTime Machineを使ってまるっと引き継ぐからです。入っているアプリも、Parallels Desktop の仮想環境も全てそのまんま。なので、旧端末との動作のサクサク感の違いがすぐに実感できます。

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現在この記事は、写真のように4K外部モニタを接続し、Parallels Desktop 上の Windows Defender でフルスキャンを行い、mac OS上では写真ライブラリの初回起動時のデータ修復も並行して行い、iTunes では音楽も再生しながら書いてますが、特に動作速度が低下する様子もなく動き続けています。12" MacBook ではこういうことを長時間やっていると、CPUリソースが足りなくなるのか、明らかにパフォーマンス低下を起こし、文字入力すらもたつくようなケースが時折見られました。が、それも今の所ありません。ファンの動作音は一応聞こえますが、音楽を妨げるほどの五月蝿いレベルではないです。

 

<総論>

使用を始めてごく短時間ではありますが、触った感覚、使った感覚、トータルでよくできているMacBookだと思います。キーボードのうるさいのだけは、なんとかしたいですが…。

さて、このMacBook Proは、従来のProユーザーの間で物議を醸しています。Proと言う割にはメモリが16GBまでしか積めなかったり、拡張端子をUSB-Cだけにしちゃったからアダプタ地獄に陥りそうであったり、CPU が 第7世代の Kaby Lake ではなく1年以上前にリリースされた Sky Lake であったり(そもそもMacBook Proクラス向けの Kaby Lake はまだ出てないから仕方ないんだけど)、Touch Barは面白いけど開発者目線では面倒が一個増えそうな気がしたり、サーバーで vi 弄る人はEscが物理キーでないのが不安であったり、挙げていくとキリがないです。その辺の不満はだんだん、先行ユーザーや周辺機器メーカーが解消していくんでしょう。今までのMacもそうだったようなので、よく訓練されたAppleユーザーは「しかるべきタイミング」が来るまで「待つ」のも賢い選択だと思いますし、値段が下がった従来機やストアの整備済品を狙うのもアリだと思います。

ただ、私が使ってるローエンドの新型Proは、スペックから見ても従来の Pro ユーザー よりも、MacBook Air や 12" MacBook から「アップグレード」したいユーザーをターゲットにしているように思います。価格設定や10/28 の AppleKeynote を見てもそう言うメッセージを感じるなと。なので、今これらの機種を使っていて、 そろそろ SSD の容量やパフォーマンスに限界を感じ始めている方は、多少の追加出費にはなりますがこのローエンドのMacBook Pro 13" を検討候補に入れる価値は充分にアリだと思います。

これは私見ですが、最近のAppleは、iPad の傾向もそうであるように「Pro」ブランドをよりコンシューマにとって身近な存在にしようとしているように見えます。これはAppleが重視する「UX」が、他社の追従やコモディティ化によりだんだん一般ラインの製品では差別化しにくくなっているからなのかな、とか勝手に感じてます。人によっては、「Pro」と言う名前から「自分はそこまで求めてないっす」と感じるかもしれませんが、別にProだからと言って自分は特にプロっぽい用途にこのMacBookを使う気は無いです(笑) なので、予算が許せば MacBook Air ユーザーの方もこちらに移行しちゃっていいんじゃ無いでしょうか。
※ただし、Appleの初物には何かが潜んでいる、と言うジンクスもあるので、その「何か」を引き当ててしまっても当方は責任を取れませんが(笑)

 

と言うことで、この記事がTouch Bar モデルをオーダーして到着を首を長くして待っている方や、世の中のユーザーの感想が揃うのを待っている方、同じモデルを買うかどうか検討中という方にとって、少しでも役に立てば幸いです。