EverLearning!

Z会 野本 竜哉 による、ICT機器を活用した学習の動向をレポートするブログ。ここでの投稿内容は、所属組織を代表するものではなく、あくまで個人としての情報発信となります。

iPadでの学習だと「遊んでしまう」と主張している方へ

 はてなブログでの記事の執筆に加えて、本職のZ会のHPでも記事執筆を担当させていただくことになりました。やはりそちらでも「教育×テクノロジー」を題材とし、おもに iPad を学習にどう活用していくか、という視点で記事を書いていきます。

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教育×テクノロジー | Z会 |

 

 ありがたいことに、このブログは Google で「iPad 学習」とかで検索するとApple Japanよりも先に表示される(2018.1.28現在)という異常事態になっております。特に iPad Pro が学習の上で非常に効果的であることはこれまでの何本かの記事でも記載してきた通りなのですが、どの記事にも必ず共通してみられた反応があります。

 

 それは「iPad で勉強(学習)が出来たとしても、遊んじゃいそう」というものです。

 

 例えば、iPad を導入している先進校を見学したことがあるが、授業中にゲームなどで遊んでいる子がいた」とか「自分はたぶん遊んじゃうから無理」という声が、記事を書くたびに毎回見られるんですよね。

 しかし、よく考えてみると「学校で授業にiPadを導入すると目的外に使う」という意見って、「授業中に手紙を回してる」「教科書やノートに落書きをしている」という話と本質は何にも変わらないんですよね。

 あと、「iPad で勉強できても違うことに使っちゃう」についても、iPad に限らず部屋にあるマンガや別の誘惑に負ける、という話と全く一緒。なんとなく iPad という新しい概念が入ってくるとそれが悪者になることが多いのですが、結局これらって、学ぶ本人の意思の問題なんですよね。

 だからといって iPad に機能制限を加えたところで、中高生以上であれば大抵の人はスマホを持っている訳で、そっちで遊び始めればiPad 側だけ制限したって何の意味もないわけです。かといって、スマホにも必要以上に機能制限するのか、っていったら、たぶんそれは違う。中高生も、そういうことをされることを恐れているんですよね。

 

 ただし、iPadスマホなど、デジタルデバイスを使って学ぶ上で他の手段よりも明らかに「学習の阻害要因」になりうるものがあることは明言が必要です。それは何か。

 

 そうです、「通知」です。

 

 アプリでの勉強中や、講義動画の視聴中に画面上にピコーンとやってくる「通知」。これが友達からのメッセージだったり、興味のある分野のニュースだったりすると、一瞬でそっちに気が取られる人がいてもおかしくない。事実、何かをやろうと思ってスマホタブレットを開いた時、とあるアプリの通知が気になってそちらを開いたら、そっちに夢中になって本来やろうとしていたことを忘れてた、という経験をしたことがある人は大人にも少なくないはずです。

 ということで、iPad を学習に使いたい人(中高生に限らず、資格や試験勉強に挑む社会人の人も含む)のために、「学習の誘惑を断ち切る方法」を記事にしてみました。いっさいお金をかけることがなく、手持ちの iPhoneiPad でもできることですので、是非、ご一読いただけると幸いです。

 題して、iPhoneiPad で学ぶ時の「誘惑」を断ち切る方法 です。

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iPhone や iPad で学ぶときの「誘惑」を断ち切る方法 | Z会 |

 

 上記の記事のポイントは、iPad だけでなく iPhone にも適用できるということ、そして、学習者の目線で書いていること です。

 私自身は、本当は集中したいんだけど(自分の意志力の弱さもあり)それができない、という中高生でした。特に受験生の時には「寝落ちしたら電気ショックがくるような椅子があったら…」とか、「勉強中に違うこと始めたら警告がなる仕組みってないかな…」とか思っていたくらいです。少なからず、同じようなことを考えたことがある人はいるはず(と思いたい)。

 しかしながら、スマホタブレットが学習に役立つことは(昨今 ZIP!おはよう日本 など朝の情報番組などでも紹介されているように)多くの中高生が自身のスマホを大なり小なり、学習にも活用していることから明らかでしょう。ただ、現実的にはスマホの中に入っている他のアプリの誘惑というのは、なかなかに強烈です。

 そこで、そうした誘惑とうまく付き合うための方法を上記の記事に書きました。

 機能制限というとどうしても「大人が一方的に子供に課すもの」というイメージかもしれませんが、必ずしもそういうものではないのです。

 iPhoneiPad に搭載されている iOS にはこうした「学習にも使える便利な機能」が標準搭載されており、それを学習者自身が、自分の意思で誘惑を断ち切るために使う」という使い方もできるのです。こうした活用方法が意外にも知られていないなぁ、と感じたので、記事にしてみました。これらの方法、筆者は結構前から学習に集中するために活用しているので、利便性については間違いないと思いますよ。

 記事の文末には、

こうした機能制限を「誰かから強制される」わけではなく、集中したい時に「自分から進んでやる」ことができれば、学習面において他のiPhone/iPadユーザーにちょっと差がつけられるはず。ゆくゆくは、こうした制限機能を使わなくても、自分自身で誘惑をコントロールできるようになれたら最高ですね。 

 と書きましたが、最終的にはこういう機能に頼らなくてもセルフコントロールができることが、デジタル機器との上手な関係性の作り方になってくると思います。ただ、その過渡期にはこうした機能を上手に使っていただけると良いかな、と思います。使うか使わないかは、他の事情との兼ね合いなので、あくまでこれは「選択肢」です。通知を切っている間に大事な連絡があったら、という不安もあると思いますからね。 

 

 ちなみに上記の記事、設定のための手順を示すスクリーンショット画像を多用していますが、スマートフォンから表示するとiPhone向けの設定手順が、PCやiPadから表示すると iPad 向けの設定手順が、それぞれ自動的に切り替わって表示されるように作ってあります。

 

 

 ということで、このブログの過去記事へのリアクションに対する回答、という形にはなりますが、別の場所で記事を書いたのでご紹介させていただきました。