EverLearning!

Z会 野本 竜哉 による、ICT機器を活用した学習の動向をレポートするブログ。ここでの投稿内容は、所属組織を代表するものではなく、あくまで個人としての情報発信となります。

一眼用スタビライザー「Kylin M」× iPad Pro × α7 でお気楽高画質動画生活

 本年も宜しくお願い致します。なんだかんだでこのブログも7年目に突入。昨年は「出来るだけ更新します」と年初に宣言し、2017年の更新3回というサボり具合から2018年は8回まで戻せたので、今年はもうちょっと頑張って2桁更新を目指したいと思っています。

 

 さて、今回はこのブログの主力情報であるiPad Proのちょっとした応用方法のご紹介です。一言で言うと、一眼みたいな高画質のカメラで撮った高画質なHD動画をiPad Pro(2018)でかなりハンディに扱えますよ、というやり方を紹介する記事です。

 

 

 

お蔵入り予定だったα7Sが現役復帰

 筆者の趣味の一つに「カメラ」があります。筆者宅にはまもなく2歳になる可愛い盛りの息子がおり、これまでもスチル写真を中心にガシガシ写真を撮っていました。その主力として活躍しているのがSONYのフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼であるα9というモデル。

www.sony.jp

 2400万画素で毎秒20コマという鬼のような速度で連写ができるカメラですが、その前には暗所撮影と動画撮影に強いα7Sというモデルを使っておりました。

www.sony.jp

 

 α7Sは筆者にとって最初のフルサイズデジカメでして、まだ新卒数年目に無理して本体+35mmの単焦点レンズの組み合わせで購入した思い出の品でもあります。α9 はより後発で高性能な上位機種で、最初は「買い替え」のつもりでそのうち手放すつもりだったのですが、α9 よりも小型軽量で、実は世界初の4K撮影に対応した動画特化モデル(ただし、4K撮影には外部レコーダーが必要)ということもあり、主に室内で動き回る息子の動画撮影カメラとして余生を送らせておりました。

 

ところが、とある日にクラウドファンディングでこんなものを見つけました。

www.indiegogo.com

 手ブレを大幅に吸収してくれる、いわゆる「スタビライザー」とか「ジンバル」と呼ばれている製品の、αや一眼レフなどを含めた大型カメラ対応版。スマートフォンを装着し、振動や手ブレをモーターで補正することにより、走りながらや動きながらでもブレにくい、映画のような滑らかな動画が撮影できる製品として一つの定番製品です。

 しかし、本体やレンズ重量が1kgを超える一眼やフルサイズミラーレスカメラを駆動させるにはより強力な手ブレ補正モーターが必要。このジャンルだと有名なのはDJIのOSMOシリーズがありますが、これらはスマートフォンや単体で利用するもの。一眼レフ対応は上位機種「RONIN」というモデルとなり、これは7ー9万円程度とかなり高価な値付けになっています。

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 しかしこのKylin M は、クラウドファンディングということもあり、当方が購入した時点で$271、当時のレートで3万円弱とRONINの 1/3 程度のお値段でした。現在は45000円前後で、日本国内でも購入できるようです。

 

Kylin M を実際に使ってみた

 パッケージには、専用のリチウムイオン電池(公称12時間の持続時間とありますが、かなり保つ印象です。到着からこれまで充電は2回しかしてない)、電池充電器、本体、カメラとの接続ケーブルなどが同梱されています。ケーブルは、手持ちのカメラのメーカーにあったものを選択する必要あり。

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 で、これとα7Sを組み合わせてみたら、まぁ素晴らしいのなんのって。α7Sには本体内蔵の手ブレ補正機能が付いていません。なので、普通に動画を撮影するとかなりブレブレになります。が、Kylin M に搭載すると見違えるほどスムーズでブレの少ない動画が撮れるではありませんか。筆者がα7Sを購入したのが2014年の9月、Kylin Mが届いたのが2018年9月。組み合わせの妙があるとはいえ、進化の早いデジタルガジェットの世界において、購入から4年以上の歳月を超えて実力を見せつけられることはそうそう多くありません。

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 ということでα7Sと組み合わせたKylin M。装着しているレンズは単焦点の28mm F2 で、フルサイズならではのボケ味とコンパクトさが両立されていて、動画撮影にベストマッチな一品です。α7Sの購入と同時にゲットした35mm F2.8 との組み合わせもGoodでした。

 

 で、このKylin M ですが、けっこう「事前調整」が大変なのが難点です。Kylin M側の電源をONにするとブレ補正が始まるのですが、その前にある程度カメラの位置を調整して「バランスどり」をする必要があります。これが、レンズを変えるたびに再調整が必要なのが玉に瑕。そのため、基本的には単焦点レンズ+デジタルズーム で対応しています。

 ただ、家庭用ビデオカメラではお目にかかれない、とにかく背景のボケ味が綺麗で被写体が際立つ美しいHD動画が撮影できるので、撮影前にちょっとだけ準備をする、ということでヨシとしました。自分はもう慣れたので1分弱でこの「バランスどり」ができるようになりました。

【参考動画 Kylin Mのバランスどりのやり方(メーカー公式:英語)】

youtu.be

 

iPad Pro 2018 との組み合わせが最強すぎる件

 で、ここまでであればこのブログでわざわざ扱うまでもない話なわけですが…。実は、このソニーのカメラで撮影した動画はファイル形式が「XAVC-S HD(カメラによっては4K)」という規格でして、このファイルがiOSと相性が悪く、これまではPCやMacでいったん変換処理をしないと、iPhoneiPad で再生することもできないというなかなかに厄介な代物でした。特に子供の動き回る動画は大画面のiPadで家族一緒に見たいわけですが、それをやるだけにわざわざMacを起動して…とか面倒なわけですよ。そんな理由もあって、実は9月に届いたKylin M の動画の多くはMac や カメラ本体のメモリーカード常にほぼ「お蔵入り」状態で保存されっぱなしでした。

 ですが、iPad Pro 2018年モデルでこのファイルが直接、カメラから読み取れるということが判明し、一気に利便性が高まったのです!(正確に言うと、以前のiPadでもUSB経由でカメラと接続できるアダプターを購入し、後述の方法を使うと読み込めます) 

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 iPad Proは前回の記事で紹介した通り、USB-C端子を持っています。そして、当方が現在利用中のMacBook(12“)もまた、USB-C端子を搭載。ということで、MacBook用に購入したアダプター経由で、カメラとiPad Pro を直接 USB接続してみたのです。そしたら、なんと、直接HDや4Kの高画質動画が取り込めるではないですか。しかも、iPad Pro 2018のパワーも相まって、Apple純正の簡易動画編集アプリ「Clips」にて4K動画を大量に読み込んで編集しても、サクサク動いてしまうという。恐ろしい子

 

 ただ、ここで一つコツがありまして、一般的にカメラ内のメモリーカードの中身を読み書きする「マスストレージモード」だと、最高品質であるXAVC-S HD/4K形式の動画は表示されません。カメラのメモリーカードを抜き取ってメモリーカードアダプターなどに刺しても、結果は同じ。ポイントは、カメラ側のメニュー設定でUSB接続を「MTPモード」に変更し、USB給電をOFFにすること。

 こうするだけで、カメラ内にあるXAVC-S HD/4Kの高画質動画を直接、iPadに取り込めます。あとは、みんなで大画面で覗き込んで見るもよし、ClipsなりiMovieなり、3rd Party のアプリでゴリゴリ編集するもよし。

 

 ただ、断然おススメは簡易的な編集で音楽やテロップをつけて楽しめる「Clips」ですね。お気楽に、かつ、けっこうな品質の動画が作れちゃいます。最大で4K、かつ一眼で撮影した高画質な動画を、iPad だけで適当に切った貼ったしてそれなりの見栄えがする動画を簡単に作れてしまう。しかも、SNSへのシェアも簡単にできる。いい時代になったもんです。

 

 本来ならばここで作例の一つも披露すべきところなのですが、殆どの動画が子供と一緒に写っているもの(そして子供の写真や動画はSNSやWebにはアップしないポリシー)なので、ここでの紹介は控えます。が、Kylin M × α7シリーズ × iPad Pro の組み合わせ、かなりヨイです。一眼対応のスタビライザーを探している方、撮った後も楽しいiPad Pro 2018年モデル、オススメですよ。

 

 ということで、本日はお子様をお持ちの親御さんにオススメの、iPad Pro 2018年モデルとデジカメ動画を組み合わせた活用方法のご案内でした。